コエンザイムQ10大百科

コエンザイムQ10を摂取した方がいい人

30代半ばの方は積極的に摂取を

アンチエイジング効果が高く、また元気に毎日を過ごすために必須の、エネルギー生成の手助けをしてくれるコエンザイムQ10。もともと人の体内で作られている成分でもありますが、より積極的にコエンザイムQ10を摂取した方がいい人とはどのような人なのでしょうか?

まず挙げられるケースは、30代半ばを過ぎた方です。コエンザイムQ10は上記で紹介しているように体内でも作られる成分ですが、その生産量のピークは20代と言われています。20代を過ぎた後は徐々に生産量が下がり、40代に入ると体内のコエンザイムQ10が急激に減少することがわかっています。

コエンザイムQ10が減少してしまうと、体内で作られるエネルギーの総生産量が落ちてしまうので、疲れやすくなることや、慢性的な「倦怠感」を感じてしまうことに。また、コエンザイムQ10は体の酸化を抑えてくれる補酵素でもあるので、減少すると体の酸化がますます進んでしまうのです。 急激に下がるのが40代からならば、40代からでもいいようにも感じます。しかし、ピークを過ぎればあとは下がるだけ。少しでも早くから補うことで、体力の低下などを最小限に抑えることができます。

近頃疲れが取れにくくなってきたな、と感じたらコエンザイムQ10を積極的に摂取するサインではないでしょうか。

スタチン系の薬を服用している方

コエンザイムQ10は加齢によって徐々に体内での生産量が落ちると紹介しました。しかし、加齢以外の理由によっても、体内のコエンザイムQ10が減ってしまうことが確認されています。それはコレステロールを下げる薬(スタチン系)を服用している場合。

コレステロールが生成される工程の中で、「HMG-CoA」という還元酵素が働きます。コレステロールを下げる薬の中でも、スタチン系はこのスタチンが還元酵素の働きを阻害することによって、コレステロールの生成そのものを防いでいるのです。

そしてコエンザイムQ10が生成される工程は、コレステロールが生成される工程と途中までほぼ同じです。HMG-CoA還元酵素の働きはコエンザイムQ10が生成される工程にも含まれているので、スタチン系の薬を服用している場合、コエンザイムQ10の生成までも阻害されてしまい、体内での生産量が落ちてしまうのです。

実際に、スタチン系の薬を服用されている方の血清を調べてみると、コエンザイムQ10が最大32%も減少していたという報告もあります。スタチン系の薬を処方された場合、活力を維持するためにも、コエンザイムQ10を同時に摂取することが肝要となると言えますね。ただし、まずは主治医への相談を欠かさないようにしましょう。

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