コエンザイムQ10大百科

包摂体コエンザイムQ10

コエンザイムQ10には包摂体、還元型、酸化型がある

日々の健康維持のため、または女性にとっては大きな興味を引くこととなる”アンチエイジング”のため。コエンザイムQ10のサプリメントを摂取している、という方も多くなっているのではないでしょうか。

しかし、一言でコエンザイムQ10のサプリメントと言っても、さまざまな種類があることをご存知でしょうか。その違いとは「包摂体」「還元型」「酸化型」となり、それぞれに違った特徴があります。

コエンザイムQ10「包摂体」とは

まずは、「包摂体」とはどのようなものなのかを見ていきましょう。そもそもコエンザイムQ10とは脂溶性のビタミン様物質となるので「脂に溶けやすい」という特徴を持っています。しかし、脂に溶けるということは反面「水には溶けない」という特徴を持っていることにもなります。

この水には溶けないという特性上、サプリメントなどで摂取した場合、人の体内での吸収率がひどく低いということでもあるのです。実際問題ある資料では、コエンザイムQ10の腸内を介した吸収率は5%程度だというデータもあるほど。

あまりに低い吸収率ではどれだけ摂取したとしても、人体への有効な働きを得ることは難しくなります。そこで、人体への吸収率を上げるために人の手を加えられたものが、「包摂体のコエンザイムQ10」です。

「包摂体」とは、“シクロデキストリン”とよばれる「糖類」によってコエンザイムQ10を包んだもの。シクロデキストリンは1枚の紙を円筒状に丸めたような形となっているので、その円の中にコエンザイムQ10を一つ一つ梱包しているような形になっているもののことを包摂体とよびます。

シクロデキストリンには外側は水に溶けやすく、内側は脂に馴染みやすいという特徴があり、吸収率が悪いコエンザイムQ10にとっては、救世主のような存在。大きさもナノ単位となり吸収率はより高くなります。また、腸内までしっかりとコエンザイムQ10を届けた後は、シクロデキストリンそのものは食物繊維として体に吸収されることとなります。

簡単にまとめれば、包摂体とはシクロデキストリンによってコエンザイムQ10を個別に包装し、吸収率を上げたサプリメントということです。

還元型、酸化型の違いと包摂体との関係

包摂体の他にも還元型、酸化型というコエンザイムQ10もありますが、これらの違いは何にあるのでしょうか。そもそも人の体の中には、あらかじめすべての細胞にコエンザイムQ10が含まれており、エネルギー生成のサポートや抗酸化物質として働いています。

この体の中に最初から存在しているコエンザイムQ10と同じもののことを「還元型コエンザイムQ10」とよび、体内に摂取された後、還元型に変換する必要があるコエンザイムQ10のことを「酸化型コエンザイムQ10」とよびます。

体内に摂取した後ダイレクトに働くコエンザイムQ10と、一度変換される必要があるコエンザイムQ10という点が還元型と酸化型の違いと言えます。
体内での返還の際には”エネルギー”が使われることになるので、ストレスが激しい方や中年以降の方などエネルギー変換の力が弱まっていると考えられる方は、還元型コエンザイムQ10の方が効果を実感しやすいという特徴があります。

上記までのことを見ただけでは、酸化型コエンザイムQ10には、なにもメリットがないようにも感じます。しかし、包摂体コエンザイムQ10が作られる際、使われるコエンザイムQ10はほとんどが「酸化型コエンザイムQ10」となっています。

コエンザイムQ10のサプリメントを選ぶ際には、吸収率や変換エネルギーの必要の有無、自身の今の体調や年齢など、総合的に判断して選ぶ必要があるのです。

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